「人を動かす」の感想 20代は絶対に読むべき!

不朽の名著、デール・カーネギー著の「人を動かす」を読んだ感想。

タイトルからして、「自分の思い通りに人を操る方法」について書いてあるように感じるが、内容は全く違う。

「人に喜んで動いてもらう方法」とか「人から信頼される方法」とか、そういうタイトルの方が内容と合っている気がする。

「人を動かす」 感想

本書の内容を一言で言うと、「信頼される人の特徴を分かりやすく言語化したもの」である。

本書では、「好かれる人・信頼される人とは具体的にどういう人なのか?」という命題に対して、様々な物語を用いて分かりやすく伝えている。

書いてある内容は、正直、目新しい対人テクニック等は一切記載されていない。
ごくごく一般的な、「確かにそうだよね」と万人が納得できるような、所謂、当たり前と思われるような内容のみが記載されている。

その分かりやすさ・読みやすさ故に、本書を一回読んだだけでは、「確かにそうだよね、分かる分かる」と納得して終わってしまう人が大半ではないかと思う。

私も、本書を読みながら、「なるほど」「これは是非意識して実践したい」と思う内容がたくさんあった。
そして、この本の内容を、あらゆる場面で本書通りに実践することができたら、確実に信頼関係を築くことができると感じた。

しかし、読了してから1週間後に本書の内容を思い出そうとしても、正直記載されている内容の1割程度しか思い出すことができなかった。

本書の内容が膨大で全て記憶できていない、という理由もある。

しかし、本書の内容は当たり前の事が書かれているため、内容の理解はすんなりできるが、その理解したことを「使える状態」にはできていなかったという理由が一番大きい。

これでは、反射的スピードが求められる対人関係、特に会話においては、「この場合は、こうするのが最適だろう」という最適解の選択は困難だと感じた。

つまり、本書を”理解”しただけでは、本書の内容を日常生活で活かせていないということである。

「人を動かす」 実生活で活かすためには

本書は一度読んで終わり。という類の書籍ではなく、反復して読み、脳内に刻み込んで、対人関係において自然に最適解が選択できるような状態になって初めて、効果を発揮する書籍であると思う。
私はこの作業を、「会話の引き出しを増やしてすぐに取り出せる状態にする」というイメージがしっくり来た。

私たちも生活の中で、「ああ言われたら、こう言う」といったような、これまでの人生の中で蓄積された応答の引き出しがあると思う。

その引き出しに入っている応答が、人と信頼関係を築く場合において、正しい場合も、改善の余地がある場合もあるはずだ。

本書を繰り返し読むことで、この引き出しに入っている言葉を「更新」したり、あるいは、引き出しを新しく作ったりする作業をして、初めて本書を実生活に活かすことができるのだと感じる。

また、本書の効果を最大限に発揮する方法として、書籍の反復と合わせて、「実際の会話で試してみること」が非常に重要であると感じる
なぜなら、本書を読む目的は「理解すること」ではなく、対人関係に「活かすこと」だからである。

会話の内容・物事の考え方は、今までの人生から形成されるものであり、一朝一夕で変えることはできない。
日々の生活の中で意識的に実践し、PDCAを回しながら徐々に身に付けていく、変えていくものである。
(だからこそ、実践は早ければ早い方が有利)

「人を動かす」 好かれる人ってどんな人?

本書を読む前は、「人から信頼される人・好かれる人」ってどういう人?と考えた時に何となく「こういう人かな~」というぼんやりとした回答しかできなかった。

しかし、本書を読んだ今では「信頼される人」とは結局、本書に書いてあるような「当たり前」のことを自然に実践でき、着実に信頼を積み上げられる人の事を言うのだろうと思った。

  • 人と関わる仕事をしている人
  • 人間関係で悩んでいる人
  • 信頼される人って具体的にどんな人か理解したい人

上記に当てはまる人は、全員読んで損はない。人生で一番若い今読むことで、その後の人生は確実に好転すると感じる。

20代の今、このような名著に出会えて心から良かったと感じた。
大切な友人にもぜひおススメしたい。